「筑女」の愛称で親しまれる、筑紫女学園は1907年開学の伝統校です。1988年の四年制大学(文学部)の開学と同時に日本語教員養成も始められました。その間、今日に至るまで実に多くの日本語教師を輩出しており、県内外の意外なところで「筑女生×日本語教師」に出会うことができます。
筑女の日本語教員養成課程では、「どんな日本語教師になりたい?」という問いに向き合っていきます。
筑女の日本語教員養成の特色は、学生がみずから日本語教育観にたどり着く過程であり、教師としての省察力を育むツールである、ティーチング・ポートフォリオの実践です。ティーチング・ポートフォリオには、模擬授業や教壇実習といった実践で用いた教案、評価シートとふりかえりといったものをファイルしていきます。また、学内外での日本語教育に関する活動の資料や記録もここに綴じていきます。これを3・4年時の2年間続けることで、自身の成長に目を向けることができます。さらに、自分は何ができる教師か、そして何を大切にする教師かといった日本語教育観を築くことが最終目標です。
日本語教師が10人いれば、十通りの日本語教師像があります。「筑女」の日本語教員養成課程では、日本語教師としての自分の在りようを学生みずから模索するカリキュラムで養成を行っています。
●日本語教育実習 令和6(2024)年度現在
【海外】
・広東省外語芸術職業学院(中国)
・マレーシア理科大学(マレーシア)
【国内】
・九州英数学館(福岡市)
・九州外国語学院(福岡市)
・久留米ゼミナール(久留米市)
(文:筑紫女学園大学文学部 鴈野 恵)
コメントをお書きください