第15回 九州大大学院地球社会統合科学府 -学際的な研究を目指して-


 地球社会統合科学府は学部を持たない独立大学院です。学府内には包括的地球科学コース、包括的生物環境科学コース、国際協調・安全構築コース、社会的多様性共存コース、言語・メディア・コミュニケーションコース、包括的東アジア・日本研究コースの6コースがありますが、この中の言語・メディア・コミュニケーションコース内に日本語教育講座があります。日本語教授法、教育工学、第二言語習得、言語政策、バイリンガル教育、コーパス言語学などを専門とする教員がおり、主査1名、副査2名から幅広い指導を受けることができます。修士課程や博士課程の大学院生は学際的でユニークな研究を行っています。

 

 修士課程で修了する学生は日本語教師を目指す者もいますが、多くが日本国内の一般企業に就職していきます。博士課程に進学する学生は、将来は大学等で研究しながら日本語教育を実践していくことを目指しています。なお、当大学院には日本語教師養成課程はありませんが、学生たちは自主的に勉強し日本語教員試験に挑戦しています。

 

 ところで、日本語教育講座を目指して入学してくる学生のほとんどが留学生であり、ゼミでは日本人学生は1、2名、その他はすべて留学生という光景が日常的になっています。学生たちは国籍や母語に関係なく、お互い支え合って苦楽を共にしており、時間を共有した分だけ強い人間関係を築いています。大学院で築いた人間関係は大学院修了後も途切れることなく続いていきます。

 

 

(文:九州大学 大神 智春)

大学院の授業風景