熊本学園大学の日本語教員養成課程は2010年に始まり、これまで毎年15名前後の修了生を送り出してきました。修了生の多くは熊本県内外の専門学校や海外の教育機関で日本語講師として活躍しています。熊本学園大学に入学する学生は8割が県内出身者で、卒業後も県内で就職を希望する人が比較的多いため、学生は地域のグローバル化に強い関心を持っており、授業以外の日本語教育に関わる地域の活動にも取り組んでいます。
その一つは2022年より行なっている地域の高校留学生との日本語学習グループ:熊本学園大学日本語クラブの活動です。スポーツのために来日したアフリカの生徒、日本文化を学ぶために来日した英語圏の生徒などと毎週3回日本語学習を行っています。高校留学生にとって日本語学習の時間は高校の授業や部活動から離れ気分転換する時間でもあり、時には悩み事相談の時間になったりしますが、留学生の適応に関する情報を高校側に伝えるのも大切な役割となっています。
また、半年に一度校外で地域の企業と連携し、日本語クラブの成果を発表する「プレゼン大会」 を運営しています。この大会には地域の他の高校の留学生や専門学校生も参加し、留学生の日本語能力の向上だけでなく、ホストファミリーや教員など留学生を支える人々の交流の機会も提供しています。県内の高校の留学生は1校に1人だけという例も多く、時には孤独を感じる生徒もいますが、プレゼン大会をきっかけに他校の留学生や日本人大学生との交流が始まり、孤独や不安を解消できた例もあります。
急速なグローバル化の進む熊本で、地域の日本語教育を支える人材を育成するために、大学の日本語教員養成課程では地域の多様な日本語教育のニーズを把握し、地域で活躍できる人材育成を目指しています。
(文:熊本学園大学 塩入すみ)
日本語クラブ
2025年プレゼン大会



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