鎮西学院大学は、長崎県諫早市にある大学です。歴史は古く、その起源は1881年にアメリカ人宣教師によって設立された加伯利英和学校にまでさかのぼります。鎮西学院創立140周年の2021年に、大学の名称を「長崎ウエスレヤン大学」から「鎮西学院大学」に変更しました。
本学では、平和をつくりだす人を育てることを建学の精神・教育理念としています。多くの留学生が在籍する環境で、異なる言語的・文化的背景を持つ人々が相互理解を深めるための手段の一つとして、本学では日本語教育を位置づけています。また、「やさしい日本語」の授業を全学生対象に行うことで、各自が共生社会の担い手であることを認識し、実際に行動できるようになることを目指しています。
本学には、諫早キャンパスの学部生や交換留学生、私費留学生、加えて、大村市のサテライトキャンパスの留学生日本語別科の留学生など、多様な留学生が在籍しています。さまざまな国・地域から集まった留学生たちは、日々の授業やサークル活動、学内外の各種イベントの企画・運営、参加などを通して、日本人学生や地域の方々と交流する機会が数多く、それらが本学の特長ともいえます。
日本語教師養成課程では日本人学生だけでなく、留学生や社会人の科目等履修生の方々も一緒に学んでいます。英語や中国語、韓国語、ネパール語、ベトナム語、ロシア語、カザフ語、ポーランド語などについて、留学生の協力を得ながら日本語と比較することで、日本語の特性について理解を深めていきます。言語や言語教育について多角的に考える機会ともなっています。
また、ゲスト講師による講話も行っています。日本語学校で日本語教師として勤務している本学卒業生やJICAの日本語教育事業に参加した経験を持つ市役所職員の方などをゲストとして招いています。日本語教師の多様なキャリアパスについて、学生たちに考えてもらうよい機会だと思っています。
さらには、地域の日本語教室にも参加し、多様な外国人住民の方々と交流したり、日本語を教えたりしています。地域の小中学校に在籍する外国につながる子どもたちの学習支援も実践しています。各学校で、通常学級での支援や別室での個別支援などをしています。2025年度からは、諫早市教育委員会の委託事業として取り組んでいます。日本語教育を学ぶ本学学生たちだけでなく、地域の社会人サポーターの方々もボランティアとして派遣する活動を行っています。
諫早駅から徒歩15分の小高い丘の上にある小さな大学ですが、日本語教育を通して、多様な背景を持つ人々が互いに理解し、共に平和に暮らしていくための学びを日々実践しています。
(文:鎮西学院大学 銭坪 玲子)
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