第18回 九州測量専門学校「つながる力」


 熊本にある九州測量専門学校には、専門課程と日本語科を合わせて45名の留学生が在籍しています。日本語を学ぶ学生もいれば専門技術を学ぶ学生もおり、本校では授業だけでなく生活面のサポートも行い、日本で暮らすうえで大切なことを日々学んでもらっています。日本に来たばかりの新入生は、ごみの出し方や買い物の仕方、交通ルール、アルバイトの探し方など、生活の多くを先輩留学生から教わります。学校が管理するアパートでの生活は、先輩たちの支えによって成り立っており、こうした日常のやり取りは、留学生にとって最初の「つながり」の学びとなっています。

 

 また、地域の方々との交流も学生にとって大切な経験です。料理体験やおりがみ、初詣、地域の一斉清掃など、地域の行事に参加することで、日本社会の温かさに触れ、地域に貢献する喜びを知ります。さらに、アパートの修理スタッフやガス会社の担当者など、学生の生活を支える多くの人々との関わりを通して、日々の暮らしが多くの支えによって成り立っていることに気づき、自然と感謝の心が育まれていきます。

 

 卒業した先輩たちとのつながりも続いており、サッカーチームやアルバイト先でお世話になることもあります。身近なロールモデルの存在は、学生にとって将来を思い描く大きな力となり、在学中だけでなく卒業後も支え合う関係が続いています。

 

 私が留学生に学んでほしいのは、日本語力だけではありません。人と人とのつながりの中で生きているという自覚と、そのつながりに感謝する心です。教師との関係はもちろん、先輩、アルバイト先の方々、地域の方々、そして卒業生との関わりが、学生の成長を支えています。現在の学生も、卒業した学生も、この「つながりの心」を忘れずに歩んでほしいと願っています。

 

 

(文:九州測量専門学校 古閑華恋)

 

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