2025.08.30 日本語教師研修会2025 in 熊本 「九州・沖縄発 多様な日本語教育の道 ―私たちの歩みと未来―」を開催しました。

 

 令和7年8月30日、熊本学園大学にて「日本語教師研修会2025 in 熊本『多様な日本語教育の道―私たちの歩みと未来―』」を開催しました。当日は、対面で43名、オンラインで80名、合わせて123名の方にご参加いただき、14時から16時30分まで、活発な学びと交流の時間を共有しました。

本研修会は、日本語教育のあり方が多様化するなかで、「日本語教育は日本語教師だけのものではない」という思いを共有し、外国人支援に関心をもつ多くの方々が、これからの活動の可能性を広げていくことを目的として企画されました。日本語学校だけでなく、地域や行政、国際交流団体など、さまざまな立場で外国人と関わる人々が集い、共に学び、語り合う場となりました。

 

 当日は、二部構成で実施しました。第1部では、竹村朋子氏(NPO法人外国から来た子ども支援ネットくまもと顧問)、立山愛氏(別府市立別府中央小学校日本語指導担当教員)、前田和則氏(熊本国際日本語学校 校長)、和田一菜氏(合同会社pordo代表社員)の4名をパネリストにお迎えし、パネルセッションを行いました。これまでの歩みや現在の取り組み、そして未来への思いについて、率直で温かい言葉が語られ、参加者一人ひとりが自分自身の活動を振り返る機会となりました。

 

パネリストからは、「日本語学校を地域の交流拠点にしたい」「子どもたちが共に支え合い成長できる社会をつくりたい」「どの地域でも同じ水準の支援が受けられる体制を整えたい」「『会えてよかった』と思ってもらえる存在でありたい」といった、現場に根ざした力強いメッセージが届けられました。また、「あなたにとって日本語教師とは」という問いに対しては、「「おせっかいおばさん」の入口」「ことばの教育に留まらず、多様な背景を持つ人たちと共に、よりよい社会を編み直す人」「人と人をつなぐ人」「聞きとる力・対話する力・観察する力・想像する力を磨きつづける人」といった、多様で深い言葉が寄せられ、日本語教師の役割の広がりと可能性を改めて感じる機会となりました。

 

第2部では、対面参加者によるラウンドテーブルを実施しました。熊本県内を中心に、九州・沖縄地域の日本語教育関係者や自治体関係者など、多様な立場の参加者が小グループに分かれ、それぞれの経験や課題、思いを共有しました。立場を越えた対話を通して、新たな気づきやつながりが生まれる時間となりました。本研修会を通して、「生活者としての外国人」が地域の中で自立し、安心して暮らせる社会を支えるために、私たち一人ひとりに何ができるのかを、参加者全員で考えることができました。分野や立場を越えた出会いと対話は、今後の実践につながる大きな力となることが期待されます。

 

 

(日本語教師教育者のための研修部会)