令和8年1月31日(土曜日)、福岡女子大学において、コンソーシアムに加盟する福岡・佐賀地区の機関・団体を対象に、機関同士の連携づくりを目的としてCJTT福岡・佐賀(福岡・佐賀地区協議会)を開催しました。今回の協議会では、就労現場の日本語をテーマに「福岡における外国人就労と日本語教育の未来」と題して実施しました。前半の講演部分はオンライン配信という形で一般にも公開しました。対面では、12機関(うちオブザーバー3機関)から26名(関係者・評価委員を含む)、オンラインでは26名の方に御参加いただきました。
第1部では、3つの講演・報告が行われました。基調講演1では、文部科学省総合教育政策局視学官の鴨志田暁弘氏より、「日本語教育施策の現状について」と題し、具体的なデータや最新の政策動向をもとに、国の取り組みについて分かりやすくご紹介いただきました。
基調講演2では、一般財団法人日本国際協力センター(JICE)九州支所の叶由紀子氏より、「就労現場の日本語教育」をテーマに、留学分野との違いなど基礎的な視点から、JICEの具体的な取り組み事例まで幅広くご紹介いただきました。あわせて、就労分野における日本語教育を担う人材の不足や、今後の養成・育成をめぐる課題、養成機関、日本語学校、自治体との連携の重要性といった今後の課題についても示されました。
続いて、CJTT九州・沖縄「地域が求める日本語教師育成のための調査部会」の吹原豊氏(福岡女子大学国際文理学部)より、「福岡県内企業対象のヒアリングから明らかになったこと」と題した中間報告が行われました。令和7年度に実施した企業へのヒアリング調査をもとに、現場の実態や具体的な取り組み事例が紹介され、参加者全体で課題を共有する貴重な機会となりました。
第2部では、加盟機関による協議会を実施しました。第1部の講演および調査報告を踏まえ、福岡・佐賀地域の大学、日本語教育機関、自治体などの関係者が、それぞれの立場から問題意識を共有し、自分たちに何ができるのかについて活発な意見交換を行いました。分野や組織を越えた対話を通して、加盟機関同士の連携を深める有意義な時間となりました。
本イベントは、コンソーシアムとして初めて「就労」をテーマに大きく取り上げた点に加え、加盟機関による協議・連携の場を設けることができた点において、大きな成果となりました。今後は、加盟機関の多い長崎地域での開催も予定しており、引き続き、地域ごとの連携強化と日本語教師養成の充実に向けた取り組みを進めていく予定です。
(日本語教師養成コンソーシアム九州・沖縄 代表 橋本 直幸(福岡女子大学))
CJTT福岡・佐賀地区協議会「福岡における外国人就労と日本語教育の未来」 ポスター